お笑い第7世代と言うのが巷で良く聞かれる様になりましたね。発端は霜降り明星のせいやの思い付きだったらしいですがw
そこで、今度は焼鳥アンバサダーの思い付きで焼鳥世代を勝手に考えてみました❗
◎第1世代(現代焼鳥創世期)
1917年 さくら家 新富町(焼鳥屋は1939年)
1921年 伊勢廣 京橋
1931年 鶏繁 銀座
ここはやはり現在の焼鳥スタイルの始まりとなったお店ですよね❗元々焼鳥と言われる物の始まりは、江戸時代中期以降に雉、鴨、スズメ、うずら等の野鳥を串に刺して焼いて食べたもの。
さくら家の2代目女将さん、時々お店にも出られてましたが、もう95歳になりますがお元気でしょうか？
その後、大正から昭和初期にかけて現在の鶏肉を串に刺して焼く焼鳥を出す店が誕生して来ます。
◎第1.5世代
1949年 鳥茂 新宿
明治、大正時代になると鳥以外の牛や豚の内臓を食べる様になる。これがひらがなの「やきとり」の由来。そして第二次大戦後の食糧困難時に闇市で流行ったのが安価で美味しい焼きとん。当時はやきとりと呼ばれ庶民に親しまれていた。
◎第2世代(焼鳥大衆化)
1954年 いせや 吉祥寺
1964年 鳥長 六本木
1973年 戎 西荻窪
1978年 新橋 鶏繁
第二次大戦後、昭和30年代にアメリカから入ってきた食肉用ブロイラー。早く大きくなる品種の為に鶏の価格が安くなり、一気に大衆へと広がった。サラリーマンが仕事帰りに立ち寄る「赤ちょうちん」と言われる大衆焼鳥屋が多く登場します。
◎第3世代(焼鳥の高級志向)
1987年 バードランド 銀座
1994年 鳥よし 中目黒
2004年 蒼天 大塚
2006年 蘭奢待 神保町
2007年 鳥しき 目黒
2007年 笹や 目黒
安価なブロイラーを使った大衆焼鳥から、地鶏や銘柄鶏を使った高級志向へ。現在の流行りの焼鳥スタイルの基礎となっているお店。それぞれのお店出身の弟子達が多くの人気店を輩出。
この世代から、焼鳥でミシュランを取るお店が現れ始める。
◎第3.5世代
2002年 燃 六本木
2012年 鳥さわ 亀戸
特定の系列の流れを汲んでいる訳ではなく、独自路線を進んでいる世代。特に鳥さわは、積極的な多店舗展開を進めている。
◎第4世代(高級化の広がり)
2009年 鳥恵 上野
2013年 とり茶太郎 渋谷
2016年 やきとり阿部 目黒
2016年 鳥せい 北浦和
2017年 おみ乃 押上
第3世代出身の弟子達がそのスタイルを引き継ぎオリジナリティーも加えながら、さらに焼鳥ファンを拡大させる役割を担った世代。
◎第4.5世代
2010年 シノリ 武蔵小山
2010年 shaji 麻布十番
従来の焼鳥スタイルに拘らないコーススタイル。フレンチの要素も取り入れているのでワインとの相性も意識した料理。焼鳥とワインの走り。
◎第5世代(焼鳥スタイルの多様化)
2016年 かさ原 神戸(現在神楽坂に移転)
2017年 鳥田中 鐘ヶ淵
2020年 いろ鳥 外苑前
2021年 おみ乃 神谷町
2021年 1000 関内
さらに和食の要素も取り入れたコース料理でいわゆる鳥割烹的な要素も。串の焼き物に加えて1品物が充実してきます。
◎第6世代
？？？？？
まだ未知の世界。私が想像するのは、もっと色んな要素が多様化した焼鳥を出すお店がこれからどんどん出て来るのではないかと思う。
ふとラーメンの事を考えてみると。ラーメンって麺とスープとトッピングと言うとてもシンプルな構造。にも関わらず、沢山のお店があってバリエーションも豊富。麺もスープもトッピングもとても種類が多いですよね❗
焼鳥も、鶏、味付け、焼きと構造はシンプル。それぞれの技術の深掘りはあっても、もっと調理方法や味付け、提供の仕方等種類が増えて来るのではないかと思う。
串に刺す事にも拘らない昨今。何がベストの提供方法なのかはそれぞれのお店の考え方があるにしろ、広い意味では鶏肉に火を入れたら焼鳥なんですよね。もちろん、一部では既に実践されているお店もありますが、もっと色々な提供の仕方をするお店が出てきてもおかしくないのでは？？？
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